5−1−3
東アジア主要港と京浜港のコンテナターミナル立地面での比較
東アジア主要港のターミナル施設は表5−12に示すとおりである。表からも明らかなように、京浜港はハード面から見る限り、他の東アジア主要港に匹敵する施設が整備されつつある。シンガポール港・香港港と京浜港とで異なるのは、シンガポール港・香港港ではコンテナターミナルが集中して立地しているのに対し、京浜港では青海・大井・品川・川崎・本牧・大黒と6箇所に分散していることである。
このため、シンガポール港・香港港ではトランシップコンテナのシフト作業がターミナル内で完結できるシステムになっている。一方、京浜港においては専用ターミナル方式が取られており、実入りコンテナについては自社ターミナルを使ってのシフトが行われている。しかし、空コンテナについてはターミナル間のシフトも必要な場合があり、この面での改善が必要と思われる。
表5−12
東アジア主要港におけるコンテナターミナル施設の比較
|
シンガポール |
香港 |
高雄 |
釜山 |
神戸・大阪 |
東京・川崎・横浜 |
ターミナル面積(ha) |
259 |
216 |
293 |
163 |
218 |
359 |
ガントリークレーン(基) |
92 |
63 |
57 |
16 |
46 |
72 |
コンテナ蔵置能力(千TEU) |
※46 |
122 |
♯33 |
57 |
87 |
138 |
大水深(14m以上)(バース) |
7 |
5 |
12 |
3 |
5 |
8 |
(注)※:シンガポールのコンテナ蔵置能力は平面個数(実際にはこれの3倍)
♯:高雄のコンテナ蔵置能力にはMAERSK
K.K分は含まず。
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